リスニング問題の作り方

AIでリスニング問題を作る方法:スクリプトから音声・設問まで

リスニングテストを作るには、スクリプトを書き、音声を録り、設問を考える必要があり、先生ひとりでは時間がかかります。AI と音声合成を使えば、スクリプトと音声の下書きは数分で用意できます。ただし、授業で使えるかどうかは、先生が何を確認するかで決まります。作る手順と、配布前に見ておきたいポイントをまとめました。

執筆 Quizzz 教育チーム更新日 2026年10月16日7 分で読めます

結論

まず、聞き取らせたい力(要点をつかむ、指示を聞いて行動を選ぶ、すぐに応答する など)とレベルを決めます。次に AI にテーマや教材を渡して、会話またはモノローグのスクリプトと設問を作らせます。Quizzz では話者 A・B・C・ナレーターごとに声を割り当て、Google Cloud の音声合成で 40 言語の音声を作れます。スクリプトを読み、数字や固有名詞の読み、選択肢の正解が一つだけかを確認してから音声を生成し、共有リンクで配布します。無料プランは 1 クイズにつきリスニング 5 問まで、音声 1 本 60 秒までです。

確認する手順

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    聞き取らせたい力とレベルを決める

    「ポイントを聞き取る」「話の流れから次にすることを選ぶ」「短い発話にすぐ応答する」では、必要なスクリプトも設問も違います。Quizzz のリスニング問題には、即時応答・課題理解・ポイント理解・指示を聞いて行動を選ぶ、の 4 つの形式があり、形式ごとに問題数を指定できます。JLPT の聴解に近い形で練習させたいときにも使えます。

    ポイント: 最初は 1 つの形式に絞り、5 問程度の短いテストで生徒の反応を見ると、レベル調整がしやすくなります。

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    AI にスクリプトと設問を作らせる

    テーマ(例:駅での乗り換え、週末の予定)や授業の教材を渡すと、AI が会話またはモノローグのスクリプトと、聞いたあとに答える選択問題を作ります。1 つの音声に複数の設問をつける「音声グループ」も作れるので、講義や長めの会話を聞いて 3 問答える、といった構成にもできます。選択肢は学習言語ではなく、生徒の母語で表示することもできます。

    ポイント: 教材を渡すときは、その課で学んだ語彙や文型を使うように指示すると、授業の復習として使いやすくなります。

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    スクリプトを読んで直してから音声を作る

    生成されたスクリプトは、音声にする前に必ず読みましょう。話者(A・B・C・ナレーター)ごとに声の性別やアクセントを変えられ、話者が交代するときの間も 0.2〜3 秒の範囲で調整できます。スクリプトを直したら「音声を生成」で作り直します。自分で録音した音声(mp3・m4a・wav、10MB まで)をアップロードして使うこともできます。

    ポイント: 数字、日付、人名・地名は、音声合成で読み間違えやすい部分です。生成後に一度聞いて確認しましょう。

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    再生のルールを決める

    生徒は問題ごとのプレーヤーで音声を再生し、「ゆっくり」に切り替えると同じ音声を 0.7 倍の速さで聞けます。音声グループでは「1 回だけ再生」を設定でき、一時停止や巻き戻しができない本番に近い形にできます。質問文は音声の前後で読み上げるか、音声のあとだけにするかを選べます。スクリプトは生徒が解答したあとに表示されます。

    ポイント: 練習ではゆっくり再生や繰り返しを許し、小テストでは 1 回だけ再生にするなど、目的で使い分けましょう。

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    共有リンクで配布し、結果を見て次の授業に生かす

    完成したクイズは共有リンクひとつで配布でき、生徒はアカウントを作らずに解答できます。選択問題は自動で採点され、先生は生徒ごとの結果を確認できます。正答率が低かった問題は、スクリプトを授業で一緒に読み直す教材にもなります。

    ポイント: 間違いが多かった問題の選択肢を見直すと、聞き取れなかったのか、選択肢の言い換えが分からなかったのかが見えてきます。

リスニング問題の構成例

目的に合わせて、形式・話者・音声の長さを決めると作りやすくなります。いずれも無料プランの上限(1 クイズ 5 問、音声 1 本 60 秒)に収まる構成です。

日本語クラス(初級)

課題理解:店員と客の会話(A・B の 2 人)を聞いて、客が次に何をするかを選ぶ

30〜40 秒程度の短い会話で、その課の語彙(〜てください、〜てから など)を使います。選択肢は絵の代わりに短い文で示します。

英語の授業(中学・高校)

ポイント理解:ナレーターの校内放送を聞いて、集合時間と場所を答える

1 人のナレーターによるモノローグにすると、聞き取るべき情報(時間・場所)に集中させられます。数字の読み上げは生成後に必ず聞いて確認します。

中国語の授業

即時応答:短い問いかけを聞いて、最も適切な返事を選ぶ

1 問 1 発話の短い問題を 5 問並べ、授業の最初の 5 分で使います。中国語は台湾華語と普通話(簡体字)の音声を選べます。

配布前の確認リスト

  • 測りたい力とレベルに合った形式を選んだ
  • スクリプトに授業で扱っていない語が多すぎない
  • 数字・日付・固有名詞の読みを音声で確認した
  • 正解の選択肢が一つだけになっている
  • 選択肢がスクリプトの語をそのまま繰り返しているだけになっていない
  • 練習か小テストかに合わせて再生ルールを決めた

よくあるつまずき

スクリプトを読まずに音声を作る

AI のスクリプトには、レベルに合わない語や、聞いただけでは答えが一つに決まらない設問が混ざることがあります。音声を作る前に、先生が一度読んで直しましょう。

音声と同じ語を選択肢に並べる

音声で聞いた語をそのまま含む選択肢が正解だと、内容を理解しなくても音だけで選べてしまいます。正解は言い換え、誤答に音声の語を使うと、理解を確かめやすくなります。

最初から長い音声を作る

長い音声は聞き取りの負担が大きく、どこでつまずいたのかも分かりにくくなります。短い音声から始め、生徒の様子を見て長くしていきましょう。

よくある質問

どの言語のリスニング問題を作れますか?

Google Cloud の音声合成で、日本語・英語(アメリカ・イギリス)・中国語(台湾華語・普通話)・韓国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語など 40 言語の音声を作れます。一部の言語は男性または女性の声のみで、その場合は会話でも同じ声になります。

無料プランでも作れますか?

作れます。無料プランは 1 クイズにつきリスニング問題 5 問まで、音声 1 本 60 秒までです。有料プランでは 1 クイズ最大 20 問まで作れ、音声 1 本の長さはプランに応じて 120〜300 秒まで延びます。音声の生成には、毎月の AI 利用枠を使います。

自分で録音した音声は使えますか?

使えます。mp3・m4a・wav 形式で 10MB までの音声をアップロードできます。アップロードした音声は AI 利用枠を使いません。

生徒は何回聞けますか?

通常は何度でも再生でき、ゆっくり再生にも切り替えられます。本番に近い形にしたい場合は、音声グループで「1 回だけ再生」を設定すると、一時停止や再生し直しができなくなります。

書き取り(ディクテーション)問題も作れますか?

現在のリスニング問題は、音声を聞いて選択肢から答える形式です。書き取りの専用形式はありません。

授業で配布・採点したいとき

教材からクイズを作ってみる

教材を貼り付けて下書きを確認し、共有リンクひとつで生徒に配布できます。

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